こんにちは。
弊社では、国産家具・別注家具の販売をしていますが、約8年ほど前から北欧から買付けてきたヴィンテージ家具も販売しています。
ひとえにヴィンテージ家具と言ってもデンマーク、フィンランドを中心に世界的に名の知れたデザイナーが数多く北欧の地から誕生して、また競うかのように名作と言われる家具が作りだされました。当時の最高の技術を持つ工場で作られたプロダクトは、ミッドセンチュリーと言われた当時から今日まで優れたデザイン、機能性、耐久性を証明するかのように今に伝えられています。
その中から特に有名なハンス・J・ウェグナーとアルネ・ヤコブセンを紹介したいと思います。

20世紀の北欧デザイン界に大きな影響を与えた彼は、1914年4月にデンマークのトナーに生まれる。13歳から家具の修業を始め17歳という若さで木工マイスターの資格を取得。このころから木の研究を始め、その後コペンハーゲン芸術工芸学校にて家具のデザインを学んだ。この頃に親友のボーエ・モーエンセンと出会う。卒業後は、アルネ・ヤコブセンの事務所に勤務し家具のデザインに携わった後1946年に独立。「座り易さ」・「クラフトマンシップ」・「デザインの美しさ」の三つのポリシーをコアに持った彼は500種類以上のチェアをデザイン。彼の作品は、座り易さに定評があり、デザインセンスからは国内外問わず多くの展示会で賞を受賞した。その作品のほとんどは、NY近代美術館等でコレクションされている。そんな、彼の「Yチェア」は70万~80万脚以上売れていて、代表作となっている。またこのデザインの原型は、親友のボーエ・モーエンセンの「J39シェーカーチェア」と言われていて、その座り心地とデザインは多くの人を魅了。また、ゲタマ社から発表したソファ「GE-290」は、彼の作品の中でも絶大な人気を誇っている。
ウェグナーの作品は、モーエンセンの使い手の使用感を考えた丈夫なデザインとヤコブセンのモダンなデザインを融合したイメージが強く、追悼展などが開催されるほど今も尚、愛され続けるデザイナーです。

本来建築家である彼は、1902年にデンマークのコペンハーゲンに生まれる。
1927年にデンマーク王立学校に卒業した後に3年間設計事務所にて働き、20世紀モダニズムを代表する建築家、ル・コルビジェ、ミーズ・ファン・デル・ローエに影響を受けた。1952年には、フリッツ・ハンセン社から3次元曲線の美しいデザインに機能性、良質な座り心地を持たせたプライウッドチェア「アントチェア」を発表。後継モデルとして作られた「セブンチェア」は、500万脚以上も売れており世界一位の販売を誇るチェアである。 その後も、自身が設計したSASロイヤルホテルの為に「エッグチェア」や「スワンチェア」を送り出し、デイニッシュデザインを世に広めた。
数々のプロジェクトを成功させる彼は、デンマークを代表する照明メーカー「ルイス・ポールセン社」と強力な関係を築きAJロイヤル、AJディスカムといった照明器具もデザインした。それは、今でもルイス・ポールセン社の魅力的なスタンダードアイテムとなっている。
当店でもハンス・J・ウェグナーのGE375やアルネ・ヤコブセンのグランプリチェアなどを展示しております。
一度でもお座りいただくと、なぜ北欧家具と呼ばれるものがこれだけ世界中に広まったのかを実感していただけると思います。


先月末、マンションにお引越しのユーザー様がキッチンカウンター下にキャビネットをつくられました。
サイズがD350mm×H850mm×W2550mmでとても収納力があり、お客様も大変喜んで頂きました。
他にTV台、センターテーブルをチェリー材で揃えて頂いてますので、チェリー材で合わせ、つくりに統一感を出されました。

マンションのお住いのお客様は「どうしても収納力が少ないから、家族4名になるとスペースが足りないと…」「床に直接ものを置きたくない」と近頃キャビネットやサイドボードのご注文が多くなってきました。
F様、大変お世話様になりました。
以上、長編2本立てでした。
さんち家具 梅崎